公平・平等な遺産分割を実現したい方へ
こんなことでお悩みではありませんか?
- 法定相続分で分割をしたいと考えているが、他の相続人から拒否されている
- 面識がない異母(異父)兄弟から、返事がもらえるか不安がある
- 自分が親の介護をしていたことを考慮してもらいたい
- 葬儀費用や本家の墓の維持費を他の相続人にも負担してもらいたい
「公平」や「平等」の捉え方は、人によって様々でして、ご自分にとっては「当たり前」のことが他の相続人にわかってもらえない、理解してもらえない、否定される、ということは、相続問題ではよくあることです。
自分と異なる考えに耳を傾けるということは非常にストレスの高い行動でもあり、あなたの提案が否定された場合、相続人間の話し合いによって、考えを変えてもらう、ということは困難なことです。
この場合、あなたからの提案が、「法律上当然のこと」なのか「事案によること」なのかを区別して対応を考えるべきです。
最初のお悩みのなかでいいますと、「法定相続分で分割したい」ということは「法律上当然のこと」であり、これを拒否されてしまっては、どうしようもありません。
このような場合、仮に弁護士から交渉を打診しても、独自の価値観に基づく(法律の根拠が全くない)理由をまくしたてて、こちら側の説明は最初から聞く気がない態度を示されることが多いです。
したがいまして、交渉を継続する利点がほとんどないことから、お早めに、「遺産分割調停」の手続きに進むことを検討されることをおすすめいたします。
遺産分割調停と審判について
続きまして、「介護をしていたことを考慮してもらいたい」「葬儀費用や墓の費用を負担してもらいたい」ということは「法律上当然のこと」ではありません。そのため、他の相続人から拒否されることも十分予想されることではありますが、相続は、法律だけで決着する問題ではありません。あなたが、法律上当然とはいえないことをお願いする理由や事情について丁寧かつ誠実に説明を重ねることで、一部の人が一部の範囲で、応じてくれることもあります。
すなわち、この場合には、調停や審判にいきなり進むのではなく、話し合いを重ねるほうが良い場合が多いです。もっとも、「話し合い」といっても、当事者同士の直接の話し合いでは、相手に対する不信感がありますし、(そのつもりはなくても)ついつい相手の感情を逆なでするような発言をしてしまうこともあります。
つまり、 どのような事情を、どのように説明をするべきか、については、交渉の経験がないと難しいものですから、交渉の専門家である弁護士に相談をされたほうが良いと思います。
当事務所では、公平・平等な遺産分割を実現したい方からのご依頼を多数お受けしてまいりました。その一例を解決事例として掲載しております。
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この記事の監修者について
アイリス仙台法律事務所 代表弁護士 関野純 (仙台弁護士会所属 登録番号35409号)専門分野
相続遺言、交通事故経歴
秋田県出身。千葉大学卒。2005年に司法試験に合格。司法修習を経て、2007年に仙台弁護士会の弁護士に登録。仙台市内の法律事務所に勤務後、2011年に事務所(現・アイリス仙台法律事務所)を開設。直後に東日本大震災が発生し、事務所は一時休業になるも、再開後は被災者の再建支援、相続問題や不動産の賃貸借トラブルを多く依頼される。 現在は弁護士2名、スタッフ3名の事務所の代表弁護士として活動している。また、仙台市内で相続問題や家族信託に関するセミナーの開催や相談会の開催など、地域の高齢者問題に積極的に取り組む。022-398-8671