失敗しない弁護士の選び方

弁護士と相続事件の関与数

相続トラブルで弁護士を探されるときに、どの弁護士・法律事務所に相談にいったらいいのか、悩まれていると思います。

 

ここからは、信頼できる弁護士の探し方について解説いたします。

 

医師は、内科や耳鼻科、整形外科など、細かく診療する科が分かれております。

 

他方、一般の弁護士は、特定の分野に特化しているのではなく、多種多様な事件を取り扱います。一部の弁護士だけ、特定の分野の専門性を高め、特化しているのが実情です。

 

どちらの弁護士が良い、悪い、ということはありませんが、当該分野に精通している弁護士と、そうではない弁護士を比べた場合、知識・経験・対応には差が生じるおそれがあります。

 

当該分野に精通している弁護士が特殊な技能や裏技を知っているということではありません。日常的に、相続分野を取り合っていない弁護士の場合には、専門家して当然知っているべきことを知らないおそれがある、ということです。

 

そして、一般の弁護士にとって相続の依頼を受ける機会は多くありません。仙台家庭裁判所では平成29年に約250件の遺産分割事件の申立てがありましたが、仙台の弁護士数450名程度の人数で割ると、仙台の弁護士が遺産分割調停を対応する機会は年間0~1件になります(※弁護士が関与していない事件もありますし、1つの事件の複数の弁護士が関与する場合もありまし、仙台の事件を仙台以外の弁護士が受ける場合も、その逆も場合もあるので、正確な算定ではありません)。

 

相続分野は、人間関係、不動産、金融、保険など多岐にわたる論点を扱うため、経験の少ない弁護士だと、相手の感情を逆なでして無用に紛争を長期化させてしまったり、依頼者の方にとって最善の提案ができないおそれがありますし、弁護士の活動次第で、取得できる遺産額が大きく変わるケースもあります。

ただ、一般の方は、自分の依頼した弁護士は大丈夫だと思いたいものですし、弁護士の活動の是非を専門外の目で評価することは困難ですので、仮に弁護士に不手際があっても、そもそも気が付かれないケースが大半だと思います。

だからこそ、 弁護士選びで後悔しないためにも、相続問題においては、相続問題に精通した弁護士を選ばれるべきといえます。 

相続問題に精通した弁護士の見分け方

近年はホームページで「相続に強い」と宣伝している法律事務所が増えておりますが、その法律事務所が本当に相続に精通しているかどうかの判断は困難です。そこで、当事務所から見分け方についてアドバイスさせていただきます。

相続問題の解決事例や解決件数を明記しているか

法律相談での説明がわかりやすいかどうか

弁護士以外の活動を行っているのか

契約前に弁護士費用のお見積りを出せるかどうか

①1つ目は、相続問題の解決事例や解決件数を明記しているかどうかに着目してください。

弁護士にとって相続問題を取り扱い機会は多くありません。

 

相続の知識は詳しく掲載していたとしても、解決事例などは、実際の受任事件に基づかないものは掲載してはいけないことになっているので、情報量が多い割に、解決事例が少ない場合には、注意が必要です。

 

②2つ目は、法律相談での説明がわかりやすいか、どうかです。

相続問題は特殊な用語が多くて、馴染みが薄いため、なかなかすっと理解することが難しいと言われています。

 

それなのに、弁護士は、法律に書かれている難しい言葉をそのまま使用しがちです。

 

しかし、

「特別受益」と言われるよりも、「財産の前渡しを受けている」と言われるほうがわかりやすいと思います。
「遺産分割」と言われるよりも、単に「遺産の分け方」と言われるほうがわかりやすと思います。
「異議」と言われるよりも、「納得できない」と言われるほうがわかりやすと思います。

 

経験が浅いと、間違った説明をすることに不安があり、「正しい言葉」を使いがちです。

 

しかし、相談者の方が求めていることは「正しい言葉」ではなく、「理解」と「具体的な指針」です。

 

そのため、 相談者の立場にたって、わかりやすい説明がなされているかどうか、これも大事なポイントです。 

 

③3つ目は、弁護士以外の活動にも注目すると良いと思います。

弁護士が相続に関わるのは、依頼を受けるときだけではありません。

 

例えば、相続に関する講義やセミナーに登壇していたり、家庭裁判所の調停委員・調停官の経験であったり、書籍を出している弁護士もおります。

 

繰り返しとなりますが、相続事件の依頼は他の分野(借金問題や交通事故、離婚など)と比べてそこまで多いわけではありませんので、 依頼された問題を処理するだけでは最新の情報にアップデートができないおそれがありますので、相続と関与する機会の多い弁護士かどうかも気にされると良いと思います。 

 

④最後に、契約前に費用の見積もりを出せる事務所かどうか、です。

相続問題に限りませんが、依頼する上で、最も不安なことが「費用」です。

 

 当事務所では、依頼者の方が受ける利益から勘案して過大な普段にならない費用設定を目指しておりますので、お気軽に費用についてご質問いただければと思います。 

 

年配の弁護士をご希望ですが

なお、ベテラン感のある年配の弁護士を希望される方もいらっしゃいますが、 若くとも相続問題を多く扱う事務所に在籍している弁護士であれば、実績数も多く安心して依頼していいかと思います。 逆に年配の弁護士でも相続の経験数が非常に少ないということもありますので、なんとなく頼りがいのあるイメージではなく上記4点を踏まえた選び方をしていただければと思います。

 

アイリス仙台法律事務所と相続事件

①事務所ではここ数年間で300件を超える相続問題の法律相談を受けております(直近では年間100件に達しています)。

そのうち年間で20~30件ほどのご依頼を受けております。

 

当事務所の解決実績については、このサイトの「解決事例」をぜひご覧ください。

当事務所の解決事例はこちらからご覧ください。

②当事務所の代表弁護士は、地元の複数の大学で法律学の講師を務めていた経験があるほか、相続に関するセミナーの登壇実績も豊富にあります。

当事務所は相続事件の実績が豊富にありますので、安心してご相談ください。詳しくは、このサイトの「セミナー情報」をぜひご覧ください。

代表弁護士のセミナー活動についてこちらからご覧ください。また相談者様からのアンケートでも、「説明がわかりやすかった」との声を多数いただいております。詳しくは、このサイトの「お客様の声」をぜひご覧ください。

当事務所のご相談者・ご依頼者からいただいたアンケートはこちらです。

③当事務所の代表弁護士は、家庭裁判所で家事調停官としての執務経験があります。

家事調停官とは、非常勤裁判官とも呼ばれ、調停委員会を主宰する立場にあります。

 

このため、 事務所に相談に来られた紛争以外にも、当事務所が関与していない相続紛争を、第三者の立場から精査し、合意に至るために何が必要であるか、また、当事者がこだわっている点はどこにあるのか、というのを日々考える機会を得ております。 これは日常の弁護士業務では得難い経験です。
※なお、家事調停官として扱う事件は相続に限らず、離婚・婚姻費用・養育費・面会交流・財産分与など夫婦や親子問題など多岐にわたります。

 

④2022年10月時点で当事務所は設立(2021年1月)から11年が経過し、代表弁護士も弁護士経験が15年になりました。

まだまだ未熟な点が多く、ご迷惑をおかけすることもありますが、所属弁護士、スタッフ一同、力を合わせながら、より良い結果と満足を感じていただけるよう日々精進しております。このサイトが相続に悩まれる皆様のお力になれば幸いです。

 

当事務所によくお問い合わせいただく相談内容

この記事の監修者について

アイリス仙台法律事務所 代表弁護士 関野純 (仙台弁護士会所属 登録番号35409号)  

専門分野

相続遺言、交通事故

経歴

秋田県出身。千葉大学卒。2005年に司法試験に合格。司法修習を経て、2007年に仙台弁護士会の弁護士に登録。仙台市内の法律事務所に勤務後、2011年に事務所(現・アイリス仙台法律事務所)を開設。直後に東日本大震災が発生し、事務所は一時休業になるも、再開後は被災者の再建支援、相続問題や不動産の賃貸借トラブルを多く依頼される。 現在は弁護士2名、スタッフ3名の事務所の代表弁護士として活動している。また、仙台市内で相続問題や家族信託に関するセミナーの開催や相談会の開催など、地域の高齢者問題に積極的に取り組む。
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