法定相続とは
遺言がない場合、相続財産は民法で定められた相続人の方が、民法で定められた割合で相続します。これを「法定相続」といいます。
法定相続では以下のように決められています。
・配偶者は常に相続人
・直系尊属は、子がいない場合の相続人
・兄弟姉妹は、子と直系尊属がいない場合の相続人
(法定相続分)
「法定相続分」とは、法定相続によって相続人に相続される相続財産の割合をいいます。
ですから、法定相続分を知ることは、誰にいくらが相続されるのかを知るひとつの目安となります。
遺言書は、亡くなった方の自由意志を反映させるものですが、後々もめないようにするには、作成時にまず参考にされるべきものが法定相続分なのです。
法定相続人の順位または割合
順位 | 法定相続人 | 割合 |
1 | 子と配偶者 | 子=二分の一 配偶者=二分の一 |
2 | 直系尊属と配偶者 | 直系尊属=三分の一 配偶者=三分の二 |
3 | 兄弟姉妹と配偶者 | 兄弟姉妹=四分の一 配偶者=四分の三 |
遺言書を作っていれば、法定相続分と異なる相続をさせることが可能です。
(ただし、遺言書の内容が「遺留分」を侵害する場合には、トラブルが生じるケースがありますので注意が必要です)。

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この記事の監修者について

専門分野
相続遺言、交通事故経歴
秋田県出身。千葉大学卒。2005年に司法試験に合格。司法修習を経て、2007年に仙台弁護士会の弁護士に登録。仙台市内の法律事務所に勤務後、2011年に事務所(現・アイリス仙台法律事務所)を開設。直後に東日本大震災が発生し、事務所は一時休業になるも、再開後は被災者の再建支援、相続問題や不動産の賃貸借トラブルを多く依頼される。 現在は弁護士2名、スタッフ3名の事務所の代表弁護士として活動している。また、仙台市内で相続問題や家族信託に関するセミナーの開催や相談会の開催など、地域の高齢者問題に積極的に取り組む。
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